診断からケアまで一貫した取り組み
『外来の患者さまには、人工知能(AI)を使った最新のソフトBAAD(バード)を用いた画像診断をしています。アルツハイマー病の進行を早期に予測し、MCIや初期の認知症を見つけ出すことができます。』そう語るのは佐藤透院長。
佐藤院長は早期診断によって、近い将来、MCIや認知症のリスクが高い方々を対象に、物忘れの改善に特化した通所デイサービス“帆かけ舟”で行う「早期脳活リハビリ」を進めておられます。
「早期脳活リハビリ」で確かな認知機能向上を実感
「早期脳活リハビリ」は、脳活(脳力)だけでなく身体能力(体力)メニューを同時 に行い、全人的な機能の向上を図る事を目的にした独自のプログラム。初回に脳体力トレーナーCogEvoの5種バランスチェックで計測し、利用者さまの自主性を尊重した上で、12種類のタスクを脳体力トレーナーCogEvoから選んでトレーニングを実施します。
「早期脳活リハビリ」を取り組む“帆かけ舟”には、比較的介護度の低い(要支援〜要介護2)利用者さまが通われています。
『オープン以降、利用者さまの3カ月後の変化をみると71%の方が維持又は改善基調であり、取り組み回数の多い利用者さまほどその傾向が顕著です。今後はADL(日常生活動作)も計測していきますが、早期脳活リハビリの効果が日常生活においても良い影響を及ぼすものと予想しています。』と言語聴覚士の北本浩先生が期待を語られました。
また週3、4回で来られる方全員の脳体力トレーナーCogEvo5種バランスの平均が向上したという結果も出ています。ご家族からは「明るくなった」「言葉が増えた」といった声も聞かれ「早期脳活リハビリ」の効果を実感されています。
担当責任者の佐場英昭先生からは『スタッフも脳体力トレーナーCogEvoによる効果を実感しています。認知特性を把握することで、それぞれの利用者さまに対する理解がより深まったとの感想があがっています。「結果活用の手引き」も利用しています。スタッフも脳体力トレーナーCogEvoをしていて、特にさめがめにハマっている人が増えています(笑)』といったお話を伺えました。どうやらここでもさめがめファンが増加中のようです。
定期的に施設内イベントを開催するなど、地域にも広く「早期脳活リハビリ」の先進的な取り組みを知っていただくため情報発信を行っておられます。