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新型コロナウィルスと認知機能

コロナ禍により新しい生活様式の提言にもあるように、これからの生活スタイルは大きく変わっていくことが予見されています。ビジネスの現場でもテレワークやオンラインでの会議が当たり前になる中で、表情や身振り、手ぶり中心の非言語コミュニケーションより、言語でのコミュニケーション能力が重要とされています。 ZOOMなどのウェビナーツールで会議をするときには、これまでのように雑談の中で雰囲気づくりしたり、顔色を見ながら話をすすめることが難しいため、正しく的確に伝えるだけでなく相手の理解の度合いを確認するのにも言葉にする力が必要となります。 言語化スキルは頭の中にあることを①整理する②わかりやすく構造化する③相手にあった(表現)コミュニケーションをすることでもありますが、この過程では様々な認知機能が関係しています。

オンラインでの会議において、情報を処理する速さ(処理速度)、話がぶれないように情報を保持する(ワーキングメモリ)、参加者に発言を促す(注意の転換・選択)、複数の発言をまとめる(分配性注意)、時間通りにクロージングする(計画力)などが、これまで以上に必要となります。 バーバル(言語)コミュニケーションが苦手という人は、会議の前のウォーミングアップとして注意力や作業記憶、計画力を中心とした認知機能別トレーニング※)するのもひとつの対策です。 テレワークの日は、朝の体操とともに脳体力トレーナーCogEvoを使った認知機能トレーニングを家族と一緒にやりましょう!

※複数の認知課題に対するトレーニングが海馬と前頭葉の機能的結合を高める効果があることが報告されています。(Suo C, et al.: Mol Psychiatry 21: 1633-1642, 2016)

(黒瀬聖司,他, ,保健医療学雑誌.,2020.より引用改変) 

(認知機能の見える化研究所)