機能訓練|介護施設での活用方法

介護施設での活用方法

機能訓練

動作訓練を生活機能訓練に進化させる”脳体力トレーナーCogEvo”

介護施設の取り組みの一つとして「機能訓練」があります。これは加算の項目でもあり、様々なコメディカルの資格者による算定が行われています。主なサービスには、平行棒を利用した歩行訓練や各種体操、ウエイトスタック式や油圧式の筋トレマシン、リカンベントバイクやルームランナーを使用した有酸素運動などが含まれます。これらは多くの工夫を凝らして実施されています。

しかし、理学療法士や作業療法士がいる施設からは次のようなコメントを頻繁にいただきます。
「介護施設で行われている機能訓練は身体的側面に偏りすぎている。これでは動作訓練は可能でも、実生活を支援することにはつながらない。生活を支援するためには、認知機能へのアプローチが不可欠であり、脳体力トレーナーCogEvoが必要だ。」
この意見を他のセラピストに伝えると、多くの共感を得ました。

歩行を具体例に挙げてみましょう。通常、機能訓練では歩行に必要な筋力や可動域、姿勢へのアプローチに焦点が当てられています。確かにこれにより歩行動作は向上しますが、障害物を避けるためには、障害物を認識し、適切な距離感を掴む能力が求められます。これは認知機能が重要な役割を果たす場面です。認知機能が適切に機能しなければ、歩行速度の向上が逆に大きな事故につながるリスクがあります。したがって、身体的要素と認知機能の両方を鍛えることが、生活に直結する機能訓練となります。

実際のデイサービスでの活用事例

デイサービスやデイケアではより具体的にアプローチをしています。先ほどの歩行を例にとって考えてみましょう。
障害物に気がつくかどうかは、空間認識力や注意力が求められることになります。さらに、歩行は手段であり、買い物などの目的を果たすためには記憶力が必要です。また、道に迷わないためには見当識や空間認識力が求められますし、適切な時間で戻ってくるためには計画力が必要です。
このように認知機能を五つの側面で捉えることによって、生活の中での歩行を機能訓練につなげています。

以上の内容を基に、その人の生活環境ややりたいこと、そしてその人の筋力や状態を見定め、筋力や稼働率へのアプローチを行います。これと同時に、脳体力トレーナーCogEvoで脳体力チェックを行い、身体的な要素とともに認知機能を併せた両面での機能訓練のプログラムを作成しています。