脳体力トレーナーCogEvoについて

アカデミアインタビュー

森 啓 先生

役職

長岡崇徳学園学長
大阪市立大学名誉教授
日本認知症学会元理事長

略歴

【専門】脳神経科学、認知症医学
【学位】博士(理学)
【所属】日本認知症学会名誉理事

CogEvoについて

脳体力トレーナーCogEvoの検査を受けてみました。
中でも画面に現れる数字を順番に追いかけるようにタッチしていく検査(視覚探索)では、ゲームのような楽しさもあるので、少しでも良い点数をとろうと、つい夢中になってしまいました。すべての検査は5分ほどで終了しました。記憶力、空間認識力、注意力など5項目が評価されます。

私自身が何点だったかは別として、仕事柄気になったのはこの検査の信頼性です。
文献精査したところ、すでに世界的な認知症スケールとして定着しているMMSEなどの認知症検査と、この脳体力トレーナーCogEvoの評価との間に高い相関性のあることが複数の専門医師によって国際的に検証されていることがわかりました。

検査としての信頼性があるばかりでなく、回答のタッチをするまでの思考時間もデータとして記録されている点で、従来の紙ベースの検査にはない可能性も感じました。他にも良い点としては、検査をする心理士の経験や技量に拠らないこと、また病気になる前の普段からの健康チェックとしても気軽に使えることではないでしょうか。