「ステップ」は、スタート地点から、い – ろ – は – い – ろ – は… のように、指示された順番を繰り返してマスをクリックし、なるべく早くゴールを目指します。ただし、途中で間違うと自動的にはじめからやり直しになります。
次に進むマスの選択肢は複数表示されるので、どのような順序で進めばいいのかを画面を眺めて考えながら行うのが通常ですが、実はこの「ステップ」というタスクは、『まずは手を動かし、間違っても繰り返して、やり遂げる』という「試行錯誤力」のタスクでもあるのです。
「試行錯誤力」とは、「とにかく行動する」「間違いを恐れず試してみる」という「習性」をいいます。
「手を動かしながら考える」ことは、発想力を引き出す刺激になると言われており、二つの動作が認知機能のトレーニングで有効であることがわかっています。
また、難解な問題はじっくり考えても解けないもので、間違いを恐れずとにかくあれやこれやと行動することが、結果として答えにたどり着くことは、多くの人が経験していることです。
経年とともに、いろんな知識や経験が蓄積される一方で、試行錯誤をすることへの心理的ハードルは高まりがちです。とにかく手を動かして、錯誤を恐れずやってみることが思考力を鍛えることにもなります。