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認知症はもの忘れだけではない

「最近『あれっ』が増えていませんか?」というフレーズでもあるように、認知症=もの忘れと思っている人が多いようです。認知症が「忘れる」障害であり、また「もの忘れ外来」が増えていることも要因のひとつと言われています。

しかしながら、早期の認知機能の低下においては、記憶だけでなく、学習機能、注意機能、知能機能、言語機能、視空間認知機能など、多面的な認知領域の低下を含んでいることがわかっています。

認知症ではない高齢者(計833名・60歳以上)を対象とした研究において、《記憶・学習》《注意・集中》《思考》《言語》《視空間認知》の5つの認知領域のいずれか1つ以上の機能が低下している高齢者は全体の2割で、その内のさらに3割の人が3年以内に認知症に移行したという報告(Ritchie K et al,Neyrology,56,37-42,2001)がありました。

このことからわかるように、「もの忘れ(=記憶力の低下)」だけに気を付けておけばいいというわけではないようです。

《注意散漫になる》《感情の起伏がある》《方向感覚がわからない》といったことはその人の認知機能の特性であり、それぞれに得意・不得意があります。また加齢による認知機能の低下時においても、低下する機能は人それぞれ異なります。

「もの忘れ」だけでなく、各認知機能の変化やバランスをとらえることが、その人らしい生活を維持する上で、大切なのではないでしょうか_。